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アンケートから生まれた Love story
第6章 結婚の条件
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── 逃げた後ろ姿を追ったのも
彼女の依頼を聞いて協力しようと思ったのも、結局は自分の意思。
だけど
このキスと、抱き締める腕に関しては想定の範囲を超えた。
『…ん…っ』
彼女の体を浮かせるくらい
気付いたら腰に巻き付けた自分の片手が、強く引き寄せている。
……待てって、俺。
何してんだ
何がっついてんだよ。
『はぁ……っ』
唇を少し離すと、彼女は吐息を洩らした。
後ろで激しく振っていた雨の音が、もう聞こえなくなっている。
『……しえりさん』
沈黙を埋めるように、髪に指を絡ませたまま話しかけた。
『拒否してよ』
「……っ」
『このまま続けるわけにはいかないだろ?』
って俺が聞いてどうする。
どっちかっていうと俺が離すべきじゃねーか。
『……だって……』
反論の為の接続助詞。
当然の主張を受け入れるべく、構えると
真っ赤にした顔を俺の胸に埋めて、彼女は小さく呟いた。
『気持ちよくて……』