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アンケートから生まれた Love story
第7章 間違ってないよ
* * *
── 目的地の駅に着いて、改札を抜けても
私は事実を飲み込めず、またしても混乱状態に陥った。
……だって、信じられない。
本当に?
本物だったよね?
私が異動してきたのは1年も前だ。
その間、存在に気付かず過ごしてきたというのに
ここにきて突然の再会を果たすなんて。
広告代理店の入社やモデルへの転身は、ガセネタだったってこと?
「……一言も話せなかった」
急いでいたし、幹部達の前で個人的な会話は出来ないから仕方ないけど。
でも、同じ会社にいるなら
これから幾らでも会えるチャンスはあるよね、きっと。
“ 俺の名を出すんじゃねぇ…!”
……あの反応だから、彼次第だけど。
私のこと、覚えてくれていたんだ。
一瞬の出来事だったけど
圧倒的な存在感は健在どころか、確実に進化してたなぁ。
・・・ここ最近、自分の身に起きる衝撃が大きすぎる。