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アンケートから生まれた Love story
第7章 間違ってないよ
その時だった。
「だから、早すぎるっつーの」
駅前の大きなオブジェの下に、ひっそりと佇んでいた私。
後ろから突然、声が降ってきた。
「あんたと待ち合わせする時は
1時間遅い時間を言っとかねぇと、揃わない」
「……!」
「俺の予測は正しかったわ」
半ば呆れ気味にそう言われて、恐る恐る振り返ると
スーツ姿のタカくんが腕を組んで立っていた。
「集合は9時。 今8時だぜ、しえりさん」
……名前を呼ばれただけで、心臓が飛び跳ねる。
ブラックストライプの細身のスーツ
白の七分袖シャツに、ノーネクタイ
この前の私服の時と違って、アクセサリーは無いけど
ハードにスタイリングした髪だけで、こんなにもお洒落感が溢れてる。
「……っ///」
30分前に
学生時代から更に磨きをかけた後輩と再会した。
うちの大学の中で、おそらく1番人気のあったモテ男。
それなのに
今、1週間ぶりに会えたこの人に
眩い程の光を感じて、どうしようもなく胸が高鳴ってしまう。
……本当に、どうかしてる。