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アンケートから生まれた Love story
第7章 間違ってないよ
「……っ」
……目尻を下げてふっと笑う表情。
ドキンと心臓が跳ねて、またしても言葉を失ってしまう。
静まれ心。
落ち着け私。
「……あのさ、しえりさん」
小さく咳払いをして、彼が一歩私に近付いた。
「理由を聞きたいって、思ってるだろ?
俺があんたに突然がっついてキスしたことも、触れたことも」
「……!///」
「こんなこと言うのあれだけど、俺自身…」
「分かってる、気にしないで!」
ここだけは脳からの指令が素早く送られてきた。
先手きって遮って、両手を前に伸ばす。
「事故。 そう、事故よね」
「……!」
「哀れな私を慰めてくれる為だったって、そう理解したから大丈夫よ」
イケメンのミスを本気にしようだなんて、都合のいい解釈はしない。
歳を重ねれば重ねる程、大人の余裕が勘違いを防いでくれる。
そう、私はいい歳をしたアラサー後半。
33age33age33age・・・