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アンケートから生まれた Love story
第7章 間違ってないよ
目を閉じて、心の中で呪文を唱え始めた……その時
「……!」
彼の右手が私の左手を取って、キュッと握った。
……えっ!?
なに!?
「タカく…」
「確かに衝動的。 自分でも想定外だった。
だけど、哀れとか可哀想って理由でしたんじゃないよ」
「……!」
「しえりさんが綺麗だったから。
だから触れたくなったんだと思う」
「〜〜!!」
・・・撃たれた? 私。
バズーカ砲並みの衝撃で、全身固まって動かない。
駅のロータリーは多くの人が行き交い、賑わっているのに
私の視界には彼しか映らなくなってしまった。
「……悪い」
すぐにパッと手を離される。
「理由になってねぇし、だからなにって感じだよな」
「……い、え、そんな…」
「こんなんじゃないんだ、普段は。
俺の女に対する態度、あんたも知ったらドン引きするくらい」
「……っ」
「意味不明で、ごめん」