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アンケートから生まれた Love story
第2章 漫画みたいな終わり方・始まり方
・・・怒涛に論破されて、腰からイスへと崩れ落ちた。
軟体動物のように力が入らず、テーブルにもたれかかる。
「「………」」
聞かれてたのね。
最初から全部ここで。
そうよね。
だって私、自ら声に出して嘆いてた。
独りで。
「……ごめん」
と思わず謝られてしまうほど、私は打ちのめされた格好をしていたのだろう。
「嫌な言い方したな、俺」
「……!」
「傷心のところ悪かった」
え? いやいや違います。
先に突っかかっていったのは紛れもなく私で。
あなたは貰い事故の被害者ってところでしょう。
「……私の方が、ごめんなさい」
恥ずかしいけど、顔を上げなくては謝罪の気持ちが伝わらない。
おずおずと体を彼の方に向けた。
「見ず知らずのイイ男に絡んだ、平凡以下のこちらに非があります」
「……なにその言い方。
そんな悲惨な状況だったなら、取り乱して当然だろ」
「いえ、私には取り乱す時間なんて無いのです。
早く次の候補者を見つけなくては」
「え?」
「またいちから婚活に励みます…」
「いやちょっと待て」