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アンケートから生まれた Love story
第7章 間違ってないよ
何でも似合うし、どんな服も難なく着こなしていた。
そういう意味でも、アパレルは彼にとって天職なのかもしれない。
「チャラチャラした遊び人……記憶にないな」
軽く首を捻ってから、タカくんは再び歩き出す。
「その全く逆の人なら今、俺の主任だけど」
「主任?」
「センス抜群でーってところからは同じだな。
とても優しい人だし
あ、名前も同じだ」
「………」
「それがどうかした?」
……知らないんだ。
タカくんは知らないけど、姫宮くんは知っている。
謎すぎるし
考えれば考える程、深みにハマッていく気がする。
……だけど
‟ 俺が信頼している男の、お墨付きだから。
心配しないで頼っていいよ ”
‟ もしそれでも解決しなければ、最後は俺達も協力する ”
姫宮君は最後にそう言ったけど、私は
今隣りで並んで歩くこの人を、もう心の底から信じていて
きっと解決できる気がしてる。
「やっぱりなんでもない。忘れて」
「え? なにそれ」
「気にしないで、私も気にしないことにするから」
「………」