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第7章 間違ってないよ

「あんたって、ある意味天然だよな。
そこ？ってところでサッパリしてるっつーか、妙に切替えが早い」


グサッと刺さることでも、タカくんに言われると素直に受け止められる。


……チラッと見上げた横顔。

シュッとしてて綺麗で、本当にかっこいいな。
姫宮くん同様に、この人も相当なモテ街道を歩んできたことだろう。


「あの、今更だけど」


歩きながら、もうひとつの質問を口にした。


「タカくんの彼女は……恋人は大丈夫？
今日の事というか、その……変な女に協力していること知らないよね？」

「……」

「当人の私なんかが言うのも差し出がましいけど
誤解される前に、全部話してもらって全然OKだから…」

「いないよ、恋人なんて」


早い回答が返ってきた。
けど、彼はもう一度考えるような素振りを見せる。


「もしかしたらいるのかも」

「～～えっ！？」

「さっき言ったじゃん。俺その辺は適当なんだよ。
面倒は避けたいから、事前に境界線は作ってるつもりだけど」

「そ、そう……」

「そういう意味では ‟ 当時のヒメミヤレン ” に近いかもな」