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第7章 間違ってないよ

……名前も年齢も違う！？


『高い実績とお客様満足度（独自調査）ナンバー1を誇るマッチングエージェントが、入会から成婚までを全力でサポートします』 というスローガンに惹かれたのに！？


「ま、まったくもって知りませんでした」
「ほぼ同棲してたっつってたけど、不審な点とか無かった？」
「いえ、なにも……」


最初に相談所から経歴や本人のプロフィールは貰っていたし
市役所や病院なんかも、お互い別々に行っていた。

なにより、自分自身が安心しきって疑う余地なんて無かったもの。

両親や兄弟は居ないって言ってたし
私の親に挨拶も、先でいいかなんて悠長な考えだったけど


……仮にも、２年を共にして
プロポーズまでされたというのに……



「……私が、相当アホだったってことで宜しいでしょうか」

「いや、相手が役に成りきるのが上手かったんだろ。
詐欺師ってそーいうもんだ」

「………」

「……それか
演じていると思わせて、本気になってたか」