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アンケートから生まれた Love story
第7章 間違ってないよ
もうその辺に居るかも、といって
煙草をポケットにしまって、タカ君が階段を降り始める。
ゴクリと唾を飲んで、私もコソコソとその後に続いた。
「ね、ねぇ……タカくんやっぱり刑事なの?」
「サラリーマンだって言っただろ」
「だってそんな細かい情報、どうやって…」
「協力者達が優秀ってだけ」
さらりと答えた彼だけど、こちらはドキドキが止まらない。
広場の中央に近付くにつれて、心拍数が上がっていく。
「好都合だな。
これだけ暗けりゃ、すぐ近くに座ってもバレねぇ」
テーブルに置かれたキャンドルライト。
タカくんの言う通りムード満点な雰囲気で、街灯の光はここまで届いていない。
「ほら、見つけるのはあんただぜ。
入手した写真で、俺もだいたい顔は分かるけど」
「う、うん……」
「違う、違う、ここも違う……」
テーブルの間を進みながら、タカくんがカウントしていく。
夏用のストールで口元を隠しながら
両目を左右に動かしていった……その時