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アンケートから生まれた Love story
第7章 間違ってないよ
「どう? 2週間ぶりに再会した感想は」
「……どうって…」
「怒りが込み上げてるか、呆れてるかだと思うけど」
声を抑えて、小さな声での会話。
気になってチラッと横を見たけど、大丈夫だとタカくんが頷いた。
「それとも、好きな気持ちが蘇ってきたか?」
「……!」
「まだ日は浅いしな。そう思うのが自然だ」
……そう、ね。
条件に適合したからとはいえ、一緒に過ごしてきた仲。
怒りとか、悲しみとか
なんらかの激しい感情が湧き上がると思っていたけど……
「なんだか……不思議な気持ち」
連絡手段を全て消してまで、私の元から去りたかったのかと思うと
裏切られた心に、ぽっかりと穴があいたようで……うまくこの心境を説明できない。
「なんて言って話しかけたら…」
「まずは殴るか」
「……!」
「グーでもパーでも、好きな方で」
顔を上げると
拳を鳴らす真似をして、タカくんが口角を上げた。