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アンケートから生まれた Love story
第7章 間違ってないよ
「……手を繋ぐ相手、違ぇよな?」
恐ろしく低い声で、タカくんが口を開いた。
「終わった? 終わらせた?
は?」
「……っ」
「てめぇが頑張ったとか、冗談でも笑えねぇよ」
声を張り上げるでも、まくしたてるでもなく
淡々と静かに話すタカくんの前で……その人の顔がみるみる青ざめていく。
「ね、ねぇ……何なの?」
困惑した表情で、彼の元へ歩み寄る女性。
首より短い髪型で、ナチュラルなメイク。
ボーダーのTシャツ・デニムにスニーカー。
私と同じくらいの歳かもしれないけど
眩暈が止まらないから、それ以上見続けることができない。
「あなた、この人達は誰なの…」
「こんばんはっ!」
彼女を遮って、元気よく響いた声。
「萌々です! もうすぐ6才です!」
「……!」
「パパとママのおともだち?」