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アンケートから生まれた Love story
第8章 2人の夜と、秘密
「……っ ありがとう」
ホッとして胸を撫でおろすと
タカくんが、くるっと私の方に体を向けた。
「いいかしえりさん。
その寛大さと異常な切替の早さがあんたの長所なんだろうけど
あの親子との関係も、実際どんなやつなのかは分からねぇんだからな」
「……! う、うん…」
「次の被害者を出さねぇ為にも、終わらせる必要があるんだ。
事によっては警察案件だろ?
疑いすぎもよくないけど、安易に人を信じたらダメだ」
「は、はい…」
至極正論を言われて、体勢を正座に変える。
間違ってないとは言ってくれたけど、正しいわけでもない。
次の被害者……確かにその通りだ。
「……説教して、ごめん」
ズーンと沈んだ私の前で、タカくんがまた謝った。
いいえ、悪いのは私です。
「ここに連れ込んだ俺が言うなって話だけど」
「……! え、違、それは私が…」
「今の俺は、あんたを軟禁なんてしない
体目的では無いってことを証明したいんだけど」
「……!」
「……って、無理か」