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アンケートから生まれた Love story
第8章 2人の夜と、秘密
困ったような表情で、視線を逸らしたタカくん。
「水飲む? 取ってくる…」
「待って…っ」
ベッドから降りようとした彼の背中に、手を触れた。
……いい歳したアラサーが…
って、そんな考え方をしたらダメなんだったっけ。
普通は言わないよね?
聞かないよね?
聞いてNOだったらどうする?
だけどもし彼が、満足してくれていなかったら……?
「私……やっぱり変、だったかな…?」
ドキドキが大きくなって、ちゃんと話せない。
初めてじゃないんだから、もっと堂々とすればいいのに。
だって、私は……
「私は、た、大変だった。
タカくんの手は、魔法の手だったから」
「……!」
「こんなに気持ちいいことがあるんだって、初めて知ったの。
だからその……ごめんなさい、満たされたのは、私」
「………」
「あなたのことを考える余裕がなかったから……」