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アンケートから生まれた Love story
第2章 漫画みたいな終わり方・始まり方
「ごめんなさい、呼び止めて」
「……」
「こ、これからお願いしたいことは
あなたにとっては非常に無駄で、迷惑になると思います」
「……は?」
「たまたまカフェの席が隣りで少し会話をしたからとはいえ、私は他人で……
こんなことを頼むなんて図々しいにも程があるって、自分でも心底呆れます」
胸に手を当てないと話せない理由は、呼吸が乱れているからだけじゃない。
左胸の奥にある、熱い何かが飛び出てしまいそうだからだ。
「だからなるべく負担をかけないようにしたいし
もちろん何かお礼を……報酬をお支払いさせていただければ、と」
「……報酬?」
「えぇ、希望の額をあなたから申していただければ…」
~~ハッ!
自分でベラベラ話し始めたけどちょっと待った!
……成功報酬なんて払えるわけがない。
残高33円!
絶賛金欠中なんだってば!