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アンケートから生まれた Love story
第2章 漫画みたいな終わり方・始まり方
「……金盗られたんだよな?」
「……はい。
自分の預金がありますが、それは老後の為の貯蓄にしたくて…」
「そんな状況で報酬とか言ってる場合じゃないだろ。
……一体、俺に何を頼もうとしてるわけ?」
半ば呆れた顔で溜息をつく彼。
そうよね、本当に面倒な女に巻き込まれてしまったよね。
私にお金の余裕は無い。
だけど彼を引き留めたい。
金品以外で、受けてもらえる何かを持っていないだろうか。
他の人にはない、特別な何か……
……!
‟ ── 誰にも言うなよ。
それはしえりにしか無いものだから ── ”
「とにかく一旦落ち着いた方がいいよ」
「……ひとつだけ」
「俺も冷静に考えて、あんたとは離れた方がいい気がしてきた…」
「ひとつだけ、ありました」