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アンケートから生まれた Love story
第8章 2人の夜と、秘密
「タカくん」
彼に近付いて、大きく息を吸った。
今から突拍子もないこと言うんだ、私。
「唐突だけど、道を外れてみようと思うの」
「……!」
「今までずっと舗装された道路を、歩きやすい靴で歩いてたけど
山道に挑んだり、海へ続く砂浜を踏みしめるのもいいかなって」
「……」
「これまでと違った価値観や経験値を積むことで、新たな自分が…」
見つかるかもしれないって言う途中で、タカくんの目が点になっていることに気付いた。
〜〜やっぱり唐突すぎた!?
やばい、相当引いてる!
「ご、ごめんね、前置きの例えが暴走…」
「その山道で熊に遭遇したり、海で鮫に食われたらどーすんの」
「……!」
「あんた迷走しそうだから、すぐ迷子になりそうじゃん」
「……」
・・・ノッてくれてる。
お互いの間に沈黙が流れたけど……
想像力を働かせて、ピンチの場面を脳内に映し出した。
「その時は持っていたGPSと発煙筒を使って、救助を…」
「~~ぶはっ」
「……!!」