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アンケートから生まれた Love story
第9章 花火
……やられたのは、私の方だと思います。
「俺の部屋に来るのが不安なら、正直に言って。
ここでキスだけして我慢するから」
「……っ」
「嫌がることは、絶対にしたくない」
立っている位置を、くるっと交代させられて
私が後ろの支柱に追い詰められた格好になった。
「だけど本音言うと、抱きたい」
「〜〜〜!///」
「今すぐにでも」
……こんなにストレートに愛情表現されて
最上級の色気が放出されて、動機が止まらない。
それに
誓ってもいいくらい、私は絶対に嫌がらない……
「……行き、ます」
「……!」
「行きたいです」
繋がれた手を、きゅっと握り返した。
私の気持ちが届くように。
……結局、浮いてしまいそうなくらい強い想いは
どんなに抑え込んだところで結局溢れてきてしまう。
「じゃあ、俺がなんか作るよ」
ふっと笑ったタカくんが、歩き始める。
「食べたいもの教えて」
「えっ…もしかして、タカくん料理するの?」
「映えるもんとか本格的なのは無理だけど。
俺の家片親だから、身に付いた」
「あ、そうなの……
……!」
会話しながら彼の後に続こうとした……
その時だった。