この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
アンケートから生まれた Love story
第10章 軋み


── また、あの時と同じ。
不思議だな。

彼の一言で
苦しみも、痛みも

すうっと和らいで、魔法のように消えていく。


「なんとなくだけど、想像はできてた。
相手は親族で、近い位置にいる人なんだろうなって」

「………」

「……母親、か。
近ければ近いほど、断ち切れねぇよな」


……もう片方の手が、頭にポンッと乗って
何もかもが優しくて……余計に泣けてきてしまう。

普通だったら、こんな女無理って突き放したくなるのに。


「……秋、引かないの?」
「何が?」
「何って…」
「全然。ちゃんと自分で違うって言えてたじゃん」


まったく気にしないといった様子で
軽い口調で秋は笑った。


「結婚について、親に意見したのは初めて?」

「……今まで、小さく抵抗したこともあったけど
あんな風に言い切ったことなんてないから、何をされるか……」

「されるって何が」

「分からないけど、すごく怒ってるだろうし
きっと許してくれない」

「……ふーん」


せっかく落ち着いてきた心が、またザワザワと揺れてきたけど
私の頭を撫でながら、秋が口を開いた。


「じゃあ、そうなった時一緒に考えようぜ」

「……!」

「解決策はきっとある」






/453ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ