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アンケートから生まれた Love story
第10章 軋み
ダメだ、これ以上秋を巻き込みたくない。
「お母さん、もうやめて」
秋の手を押し退けて、母の腕を掴んだ。
大丈夫。
私は大丈夫。
「この人を巻き込まないで、ね?
お母さんの言う通り、関係ないから……」
今までだったら非を認めて、謝って
ここでいつもの繰り返しになってしまうけど
‟ ちゃんと分かってる。
しえりさん、あなたは本当は強い ”
……秋、あなたが私にそう言ってくれたから
大丈夫って言ってくれたから
「私の部屋で2人で話しましょう。これから…」
「叩いたのは
しえり、あなたが悪いからなのよ」
「……!」
「いつまでたっても子供のあなたが、私を叩かせるの。
全っ部しえりが悪いのよ」
「そうねお母さん、分かってる」
負けない。
大丈夫。
私は……
と、その時 ───
「……タカ…!」