この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アンケートから生まれた Love story
第11章 後遺症
「……っ」
…… 人間性を否定するような精神的な攻撃
秋の話をしているのに
その部分だけが強烈に胸に突き刺さる。
不穏な音が消えない私に
キッパリと言い切った姫宮くんが視線を移した。
「シェリー、あいつの背中見たことある?」
……え?
背中……?
突然の質問に、戸惑って
だけど思い出しても覚えがないから、小さく首を振ったけど
「酷い傷跡があった」
「……!」
「持ち上げて運ばれる時、服が捲れてたまたま見えたけど
焼き付けたような、打ち付けられたような……古い跡だった」
「……っ」
「蓮も、気付いて
……あの顔は、きっと初めて知ったんだと思う」
悲痛な表情をした姫宮くんの言葉に、目眩がしてくる。
……夜を共にしたのは、2回。
知らなかった。
気付かなかった。
……だけど
その時の光景と、秋の言葉が同時に蘇ってくる。
‟ 明かりつけてもいい? ”
‟ いいから。暗い方がいい ”
‟ 意外と明るいし、色々見えたら困る
しえりさんじゃなくて、俺がね ”