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アンケートから生まれた Love story
第11章 後遺症


「……っ」


…… 人間性を否定するような精神的な攻撃


秋の話をしているのに
その部分だけが強烈に胸に突き刺さる。


不穏な音が消えない私に
キッパリと言い切った姫宮くんが視線を移した。


「シェリー、あいつの背中見たことある?」


……え?
背中……?

突然の質問に、戸惑って
だけど思い出しても覚えがないから、小さく首を振ったけど


「酷い傷跡があった」

「……!」

「持ち上げて運ばれる時、服が捲れてたまたま見えたけど
焼き付けたような、打ち付けられたような……古い跡だった」

「……っ」

「蓮も、気付いて
……あの顔は、きっと初めて知ったんだと思う」


悲痛な表情をした姫宮くんの言葉に、目眩がしてくる。


……夜を共にしたのは、2回。

知らなかった。
気付かなかった。


……だけど

その時の光景と、秋の言葉が同時に蘇ってくる。




‟ 明かりつけてもいい? ”
‟ いいから。暗い方がいい ”


‟ 意外と明るいし、色々見えたら困る
しえりさんじゃなくて、俺がね ”






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