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アンケートから生まれた Love story
第11章 後遺症


母だけではなく
私も同時に驚いて、姫宮くんに視線を向けた。

マ、マドンナ……!?
それは私自身が初耳なんですけど……


「あの頃のシェリーは色気が半端なくて
華やかで妖艶で、安易に近付けなかった」

「……ひ、姫宮く…」

「11年も経てばそりゃ落ち着くだろうけど
あんた今、 ‟ わざと ” 地味で目立たないようにしてねぇ?」

「……!」

「飾れば更にいい女なのに」



どう考えても盛りに盛ったお世辞。

足を前に投げ出して、大袈裟に組んで
軽い口調で話す彼は、どこか挑発したような態度だ。


……恐ろしくて、目の前の母に視線を戻せない。


「……不快極まりないわね」


茶色の髪、耳に光るピアス
腕に巻かれたブレスレット

それらをジロジロと見ながら、母が低い声を出す。


「外見だけで娘を色眼鏡で見るなんて…」
「見た目だけじゃねぇから、憧れてたんだ」


……さっきまでの軽さは封印されて
姫宮くんの深い瞳が、母を見上げた。


「素直で純粋で
真っ直ぐな心を持っている人だ」

「……っ」

「たった1日、偶然出会ったその日に “ 俺達 ” は気付いたのに
……母親のくせに、潰すことしか出来ないなんて悲しいな」



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