この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アンケートから生まれた Love story
第3章 問答無用で引き受けろ
「瀬名のチームじゃありません」
俺の代わりに、敢えて敬語の蓮さんが呆れた顔で答える。
「二股じゃなくて ‟ 兼任 ” だって何度も言ってるだろ?」
「知ってるけど、やけに爽やかな誰かさんが独占してるから。
所有権半分持ってる身として面白くねぇんだわ」
「モノ扱いするな。
いいか瀬名、今回のタカの獲得ポイントは6:4で俺のチームだから」
「3:7だバカヤロウ。今月もこっちが勝つ」
同期以上の関係だからこその、小気味良い会話。
周りも慣れたもんだけど、相変わらず気持ちがいい。
なんでトップを争う2人が同部門、さらに同グループにいるんだろ。
相乗効果で成り立ってんのかもしれねぇけど。
何はともあれ、同期の言う通り
「相思相愛のスーパーS’sっすね」
会話の間で頷きながら呟いた。
2人が同時に振り返って
瀬名さんにだけガンつけられる。
「あ? なんつった?」
「スーパーS's。蓮さんと瀬名さんの総称」
「ウザ…、素敵すぎて鳥肌立ったわ」
「いいじゃないですか。受けと攻めで女子から妄想されるより」
「「………」」