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アンケートから生まれた Love story
第3章 問答無用で引き受けろ
穏やかで優しい、調和も大切にする蓮さんを太陽と例えるなら
冷血で淡々と、我が道を行く瀬名さんは北風……とはまた違う、妙な魅力を持った月。
神なる衛星に例えてしまうくらい、対照的だったはずだったんだけど。
なんか……なんだろ。
「瀬名さん、前と雰囲気違いますね」
ゲイ疑惑を言い放ったせいで、無言で座った瀬名さんに
感じたままの違和感を伝える。
「何か違う」
「意味不明」
「仕事でビリオン連発しても表情すら変えない人なのに
なんていうか……蓮さんみたい」
「はぁ!? もういっぺん言ってみろぶっ飛ばす…」
「ほら、感情出してる」
蓮さんともまた違うな、マジでなんだろ。
ポーカーフェイスはそのままなんだけど、どことなく柔らかいし。
だいたい俺に絡んでくる時点で相当珍しい言動だし。
3月中旬、瀬名さんが米国から帰るとほぼ同時期に、俺が出て行ったから
周りの奴らの含み笑いからするに、出張中に何かが変わったんだろうな。
……なんつーか、つまり
「瀬名さん、今幸せなんですね」
「~~ゲホッ!!」
「~~ブハッ!!」