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アンケートから生まれた Love story
第11章 後遺症


「シェリー、初めて話をした時を覚えてる?」

「……!」

「俺とヒメを助けてくれた時。
……俺達が大学2年だったから、11年前だ」


鈴木くんがそう言って苦笑いをする隣りで
姫宮くんはうんざりした顔に変わった。


「凍死すんじゃねぇかってくらい、すっげー吹雪だった」

「あぁ、そうだった。
俺達はあまり思い出したくないけどね」


……11年前。

大学生活最後の冬。


「……覚えてるわ」


頭の上に雪が積もっていた2人の姿を、思い浮かべて
この病院に来てから、初めて頬が緩んだ気がする。

そんな私を見て、鈴木くんも小さく頷いた。


「言った通り、あの時の御礼が出来るなら
なんでもしたいと思ってるけど……今じゃないな」

「……!」

「タカが直接告げたことが、きっと全てだから。
俺達が何かしなくても、シェリーはもう分かってるよね」





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