この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
アンケートから生まれた Love story
第12章 痛みを、強さに

今はほとんど塞がっている、と言って見せてくれた耳は
単に若気の至りではなかったことを示している。


─── 静寂、冷酷、神秘


この人から感じる、月光のような独特な雰囲気は
本人さえも辿り着くことが出来ない、生まれつきの血統そのものなのだろうか……



「 ‟ 孤独 ” 」

「……!」

「響きだけかっこつけてる、この言葉には嫌悪感しかねぇが
……どう考えても俺は孤独だった」


ライターを握りしめて、瀬名さんは切なそうに笑った。


「仲間も身寄りもない。
本当の意味で心を通える奴はいない。

表面的な繋がりは吐いて捨てる程いるが、結局多ければ多いほど独りを実感する」
  

「……」


「別にいい。どうでもいい。
何をするべきでもしたいわけでもない、適当に息して暮らせばいい。

次第に軸がブレて惰性が生まれた。
……無気力だった、何もかも」



……この人程スケールは大きくないけど
どこか似ている幼少期の心境に、無意識に頷いた。
 

仮面をかぶり続けることで、周りに溶け込み適応できるようになっていく。


……変わらないって分かってるから
心を閉じ込めて生きていけるようになるんだ。




/453ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ