この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アンケートから生まれた Love story
第13章 逢いたい
── 細くてスタイル抜群の秋
それでも私の体はすっぽりと包み込まれて
……温もりが伝わってきて泣きそうになる。
「……っ」
……あぁ、私
自分が思っていた以上に、秋に逢いたかったんだな……
言葉に出来ない程の、愛おしさが溢れて
この人の雰囲気も匂いも、なにもかも全てが
狂おしい程好きで仕方ないって、私の全身が叫んでいるみたいだ
「……秋…」
「── 逢いたかった」
ぎゅっと抱きしめられて、秋が小さく呟いた。
「しえりさん
病院に運ばれて離れたあの日から、本当はずっと逢いたかった」
「……!」
「退院して、休み明け仕事に戻った後も
あなたのことばかり考えてたんだ」
背伸びするほど強く引き寄せられているけど
苦しみはまったく感じない。
「あんなメールを送っておきながら
今更どの面下げて連絡するんだよって思ったら、情けなくて。
……携帯を持つ手が動かなかった」
「……っ」
「怖かったのは俺の方だ」