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第13章 逢いたい

秋の言葉に、心臓が壊れたように鳴り響いている。


……ねぇ待って、本当に？
私にまた逢いたいって思ってくれていたの……？


「気持ちは１ミリだって変わってないし、むしろ強くなってる」


少しだけ空いた隙間。

ゆっくり顔を上げると……腕の力を緩めて秋も私を見つめた。


「来てくれてありがとう。
……蓮さんにも、また助けられた」

「……！」

「相応しい男になれるように、少しでも自信を持ってからだなんて
そんな弱い考え方をしていた俺が間違ってた」

「……っ」

「すぐに行くべきだったよな」


……溢れた私の涙を、指で救うと
秋がもう一度私を引き寄せた。



「泣かないで。泣かせたくない」

「……っ」

「あなたの笑顔が好きなんだ」



強く、強く抱きしめられた。



「しえりさんが思うよりもずっと好きだよ」

「……っ」

「……どうしようもなく……心からしえりさんを想ってる」