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アンケートから生まれた Love story
第13章 逢いたい
* * *
── 洗礼された都心の一角
コンクリート壁のモダンな低層マンション
タクシーを降りて、エレベーターに乗って
ドアを開けて玄関の中に入ったけど……私の視界は直ぐに閉じられた。
「……っ ん…っ」
閉じたドアに押し付けられて
感情が爆発したようなキスが、体の熱を上げていく。
「…ん、っ、ん…っ」
「……止まんねぇ」
「……っ」
家の鍵を落として、キスの合間に秋が呟く。
……熱い吐息が、唇から頬に
頬から首筋にと移って……甘い痛みがじわっと広がる。
初めて来たし、暗くて部屋の間取りが分からない。
だけど視線の先には、数メートルの廊下が見えて
……その距離ですら、今の私には永遠に遠く感じる。
「……あ、き」
キスの雨を降らす秋の頭に手を添えて
戻れない程に熱く火照った体で、秋に懇願する。
「ここで、して」
「……!」
「私がしたいの。
……お願い」