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アンケートから生まれた Love story
第3章 問答無用で引き受けろ
「指示する人って誰だろうな。
占いにはまってるとか?」
仕事と全く関係のない、俺自身の判断ミスで起きた話なのに
蓮さんは茶化す様子もなく聞いてくれている。
「タカが見惚れるくらいの女性だったわけでしょ。
そんな必死になって婚活しなくてもいいのにね」
「いや別に俺見惚れていたわけでは…」
「なんでそんな追い詰められてるんだろう。
相当焦ってるから、タカに助けを求めてきたってことなのか…」
「教祖が居るなら助けなんて必要ねぇだろ」
遮った瀬名さんが溜息を洩らしたけど
視線を外に向けて、淡々とした表情のまま続けた。
「お告げを素直に聞いていれば、目的を見失うことは無い。
失敗したとしてもまた同じ道を進めば、いつかは辿り着ける。
その女はずっとそう信じて生きてきたけど
俺の読みは、お前と話した ‟ 何か ” の一言で心が動いた」
「……!」
「オカルトはある意味洗脳だからな。
本人の意思では抜け出せねぇから、他人の方がキッカケになるんじゃねーの」