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アンケートから生まれた Love story
第3章 問答無用で引き受けろ
‟ 進まなきゃならないのです ”
自分に言い聞かせてるように、悲しげな表情をしていたから
つい呼び止めてしまったけど、突破口になる特別なことを言った覚えは無い。
……偉そうなことを言える人間じゃないんだ。
俺自身が1番よく分かっている。
「まぁ、占いとかオカルトとかっていうのは俺達の勝手な想像だけど。
瀬名が言った通りで、もしかしたら当たってるかもね」
笑みを浮かべた蓮さんが頷く。
「実際に何か頼まれたの?」
「追いかけてきました、仲通りのど真ん中まで」
「へー、凄いね。
よっぽど相談に乗ってほしかったんだ」
「……依頼内容は割とはっきりしてて」
‟ ……さ、先ほども申し上げました通り
お金を取り返しに戻ること自体、今の私には無駄な時間な気がしてしまって ”
‟ でもこの考え方自体が間違っているなら……
今まで気付かなかった新たな道が見つかるかもしれないって、そう思ったのです ”
‟ どうすべきか、教えていただけませんか? ”