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アンケートから生まれた Love story
第13章 逢いたい
……秋の気持ちが、痛いほど伝わってきて
私の心を突き刺して
「……秋……」
タオルで顔を隠した秋を、そのまま抱きしめた。
トクトクと、心臓の音が伝わってくる。
「……言っていいのよ、秋。
会いたいって……言っていいの」
「……っ」
「私……
きっと秋のお母さんも、同じ気持ちだと思うの」
他人の私が言えることじゃない。
秋の家族を知らない私に、何かを意見する資格もない。
……だけど
‟ 一緒に考えようぜ ”
‟ 解決策はきっとある ”
絶望の淵にいた私の心に、秋が希望の光を差し込んでくれたように
慰めでも同情でもなく、確信がある。
心から今そう感じている。
「……どこにいるのか、分からなくても
会えるまで探して……きっと見つかるわ」
「………」
「会って気持ちを伝えたら……答えが見つかると思うの」