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アンケートから生まれた Love story
第13章 逢いたい
「……退院した日
今しえりさんが言ったように、俺の背中を押してくれた人がいたんだ」
「……!」
「自分を信じろって。
絶対に変われるって言ってくれた」
小さくそう言った秋の声が、少しだけ震えていて
……心が繋がっているみたいで……胸が熱くなる。
秋の背中を押した人は、鈴木くんかなって一瞬思ったけど
彼とは違う、他の人のような気がするのは……
「 ‟ あんたを大事にしたいって思うのは、俺だけじゃない " 」
「……!」
「本当に、秋の言った通りだね」
私に言ってくれた言葉だけど、秋の方がぴったりと合う。
「秋に伝言があるの。
自称元チャラ男の、姫宮くんから」
……秋、私達は凄いね。
こんなにも素敵な人達に、出逢うことが出来た。
「 ‟ 秋が尊敬する先輩2人は、決して完璧じゃない。
そう見える理由は、秋が傍にいるから ” 」
「……っ」
「……秋がどんな人か知らない、初対面の彼だけど
自分の勘は外れないって……きっぱりそう言ったのよ」