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アンケートから生まれた Love story
第3章 問答無用で引き受けろ
「いやお前が教えることじゃねぇだろ」
瀬名さんから正当なツッコミが入った。
その通り、俺は単なるサラリーマンであり個人であり、関連機関では無い。
「証拠集めて通報するだけだ。
警察・弁護士・消費者センター、優秀な専門窓口があるって教えてやれよ」
「……ですよね」
「お前の仕事は仕入先と取引先のトレーディング。以上。
得体の知れない女のボランティアしてる場合じゃねぇから」
ボランティア
ここまでの話を聞けば、確かにその解釈になる。
……だからこそ言えない。
‟ 解決したら、私をあなたの好きにしてください "
‟ きっと満足のいく夜を過ごせることを、お約束いたします "
マジ、なんなの?
どんな報酬だよそれ。
どっかからドッキリ大成功ってプラカード出るんじゃねぇだろうな。
引きすぎて動きが完全に封じられたわ。
「………」
だけど
俺に向かって頭を下げた……その肩が小さく震えていた。
年齢がどのくらいか知らないけど、見た目からおそらく俺と同じか少し上。
色々と背負ってることは明らかで、1人では解決できない何かを抱えている。
……無視できなかった。