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アンケートから生まれた Love story
第15章 アンケートから生まれた Love story
そっか。 ってことは1ヶ月も会ってなかったんだ。
相変わらず忙しそうで、遠慮してたのもあったけど
いつも電話をしてくれてたから、寂しくなかった。
……声を聞くだけでも、秋がすぐ傍に居てくれる気がしたから。
でもやっぱり実際に会えると全然違う。
好きな人と向き合うと……こんなにも嬉しくて感動するんだ……
「聞いて。俺、弱み握った」
「……!」
「2日前に」
……え? 弱み?
口角を上げる秋は明らかに楽しそうで
聞いてほしくて仕方ないって感じが溢れてる。
……わ/// こんな秋初めて見る。
理由は分からないけど、私まで顔がほころんでしまう。
「同じ名前のW蓮、過去に絶対になんかあったと思う」
「……?」
「瀬名さんにとっては、彼女で間違いないけど
蓮さんは奥さんじゃなくてヒメの方なんだって、気付いたんだ」
「……??」
「公開処刑されて気の毒だけど
早朝の寸劇……この先一生笑える」
いたずらっ子の少年みたいな顔をしていた秋だけど
口元を押さえた手を外すと
「……なんて
笑えるはずが、実は泣ける程嬉しくて。
隠すのに必死だった」
「……!」
「……しえりさん、全部あなたのお陰だ」
その表情が、優しさに変わった。