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第15章 アンケートから生まれた Love story

……って
え、ちょっと待って。

私今変なところで自分に感動してる。


あれだけ普通普通って、気が狂ったみたいに繰り返していた私が
今の台詞……ちょっと客観視して語ってたよね？

単なる一般論。
うんうん、その通り。
この “ 単なる ” ってのが大事。

素直に納得できるって、すっごく嬉しい！///


「ねぇ秋、私の今の発言…」
「当てはまらねぇな」
「……！」

「俺の今の気持ちと、まったく違う」


私の言葉を遮った秋が
自分の左胸に手を添えるパフォーマンスを見せてきた。


……当てはまらない？
今の気持ち……？


「秋…？」

「結婚したいって理由は、人それぞれだけど
年齢、条件、問題……ましてやメリットなんかじゃない」

「……！」

「世間帯やプレッシャーは遥かに違うし。
現実的にはそうなのかもしれないけど」



1人で考えて、1人で納得したように
胸から手を外した秋が、私の前に一歩近付いて



「大事なことって、こんなにもシンプルだったんだ」

「……！」

「……やっと分かった」



私の手を取ると……優しく握りしめた。