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アンケートから生まれた Love story
第16章 伏線回収.。.:*☽
ドキューーーーン!!
~~って効果音が俺のハートから飛び出てどうする!
“ 色んな場所に連れていってやりたい ”
うん、俺も使おうその表情。
その優しい呟き。
ちーちゃんを想いながら世界中を旅する妄想に…
〜〜ってだから違ぇっつーの!!
「おい! 片想い日本代表2人!」
グルンと体を半回転させて、今度は左側のソファに向きを変える。
「このままじゃ最終第16章は ‟ 瀬名と夏輝の仲良しイタリア語🇮🇹会話 ” になるぞ!」
「「……」」
「集まって2時間、最初からどんだけハイペースに飛ばす気だ!
全員泥酔で死んだ7月の猛省を忘れたのか!?」
と正当なツッコミを披露して、ビシッと指を差したけど
片想いというワードに過剰反応し、いつもなら食ってかかってくるヒメと
余裕の表情で笑いながら、穏やかに宥めてくるはずの蓮が
……揃いも揃って、静かに蒸留酒のロックを飲んで黙ったままだ。
「………」
茶髪と黒髪が
こうして自ら同じソファに仲良く座るなんてことが、まずありえない。
ただ飲んでいるだけなのに、お互いの顔の良さが相乗効果となり
周りの客が息を飲んで見惚れる状況を、見事に演出しているが
・・・ベストフレンド歴数十年の俺は、気付いている。
こいつらが例になく、内心恐怖で焦りまくっていることを……!!