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アンケートから生まれた Love story
第16章 伏線回収.。.:*☽
今のは準備してた誘導尋問のセリフにねぇぞ?
つーか、めっずらし~~。
夏輝が他人、ましては女を褒めたり覚えてたりするって滅多にねぇのに。
昔からぶっとんでるけど、五感に優れて語学も異常レベルで堪能で
真の姿を見る力のあるこいつに言わせるって、相当すげぇと思うんだけど。
「魅惑のマドンナを、タカがねぇ…」
今度は瀬名の方が、明らかに興味なさげな態度に変わる。
「そんなイイ女なら、何年も婚活する前に自分でどーにかできたんじゃねーのって思うけど」
「……瀬名。
お前って唐突に残念な男になるのな」
「……!!」
「自分の彼女じゃない女の時だけ」
夏輝としては素朴な疑問を口にしたように見えるけど
瀬名の頭にガンッと岩を落としたらしい。
「きっとマドンナには、本人だけしか分からない秘密や想いがあったんだろ。
男には理解できなくても、特に…」
「 ‟ 特に女は天候と同じで読めない ”
あーそうでしたねはいはい分かってます」
「……!」
「どーせ俺は女心を分かっているようで分かっていねぇ
無神経野郎で鈍感バカ男ですけど、それが何か」