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アンケートから生まれた Love story
第16章 伏線回収.。.:*☽
「お前は朱莉と最高潮にイチャついてた時期だ」
「~~!」
「だから呼んでも来なかったんだよ」
冷たく言い放ったヒメの足が、さらにズンと重く圧し掛かる。
~~ってヤメテ!
作者ですらうる覚えな過去を引っ張り出さないで!
「そう、だからユーリは知らない。
ちゃんと終電やタクシーで帰った連中達も」
「……え? 帰った?」
「私立の難関名門校だ。
基本的に地頭がいい奴らなんだよ」
お前もな、ってところだけど
俺の元恋人なんてどーでもいいというように
ぶっきらぼうに言い放った蓮の顔が、さらに険しくなった。
「後から聞いた話、店員が必死に止めようとしたらしい。
始発が動き出す前になぜか居酒屋を飛び出した、俺とヒメを」
「……は?」
「肩組んで千鳥足で、雪見しに行ってきますって吹雪の中に消えたと。
……暗闇の朝方4時に」
・・・え?
なにそれ大丈夫?
色んな意味で危ないんだけど。
瀬名と夏輝の肩が小刻みに揺れてるけど
極寒の2月
大雪の早朝4時
……想像すると全っ然笑えないんですけど。