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アンケートから生まれた Love story
第3章 問答無用で引き受けろ
密閉空間で、穏やかな蓮さんが叫んだ。
その衝撃によって俺も固まる。
え? なに?
名前?
「かぐら、しえりって書いてあります」
「神楽しえり…」
「……あの、何か…」
「Sherry」
「へ?」
「まさか……まじか」
蓮さんがブツブツ言い始めて、マジで意味が分からねぇけど
ネイティブ並みに発音良く呟いた、シェリーって……
「もしかして、知り合いですか…」
「高野!!」
親しみでタカという愛称で呼んでくれてるのに、苗字。
それもそうだけど何よりも
「~~~!」
目の前で瞬時に振り返ったこの人の右手が
俺の顔の真横で、バンッとエレベーターの壁をぶっ叩いた。
「な、にして…」
「引き受けろ」
「え?」
「問答無用で引き受けろ!
そもそもお前にやるやらねぇの選択権は無い!」