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第16章 伏線回収.｡.:*☽

・・・バキュン。


……なんて、そんな効果音が聞こえてくるわけ無いけど
グラスを持って固まった美和さんを、一言で表すならそれだと思う。



え、待って凄くない？
なんだろう、本気で凄い。

語彙力低くてうまく言えないけど
歯の浮く台詞のはずなのに、どうしてかまったくもって嫌味が無いんだけど。

鬼MDを虜にさせるには、顔面もトーク力も
これ程の超ハイレベルじゃなきゃだめってことなのかしら……


「……！」


目の前の２人を撃ち終わった（とは本人に自覚はないけど）
彼が体を私に向き直したので、反射的にビクッと反応してしまう。



‟ 瀬名さんの後輩でもあるわけよね ”

‟ ……はい ”



・・・先ほど、私は瞬時に気付きました。
返事をするまでの間に、妙な３秒の間があったことを。


それに

絶対気のせいじゃない。

……私を見つめるその瞳が……すっごく動揺している……！