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アンケートから生まれた Love story
第4章 マドンナ
「~~ちょ、っと危ないでしょ!」
投げ飛ばされた美和が、威嚇する猫みてぇに牙を向ける。
そのすぐ真横に、homestarの丸い球体が転がっていた。
……また観てたのかよ。
「ホント好きだな、お前」
サイドテーブルに球体を置いて、美和に跨った格好で見下ろしながら
指輪以外の装飾品を腕から外していく。
「飽きねぇの?」
「……流星ボタン押して、眺めてる。
ヒメが隣りに居ない夜だけ」
「……!」
「星見てると落ち着いて、すぐ眠れるの」
着ているパーカーの襟元を、顔まで手繰り寄せてプイッと横を向かれた。
……ふーん
俺が居ない夜だけ、な。
緩みそうな頬を隠して
その体に覆いかぶさって、わざと体重を乗せる。
「……重いよ」
「俺が居ねぇと寂しいわけか」
「別に。結婚してるし寂しいとか無い」
「素直じゃねぇな」
「でも」
下から腕を伸ばして、俺の背中に手を回すと
ぎゅっと抱きしめられた。
「ヒメが出張から帰ってきた日は、すごく嬉しい」
「……!」
「 ‟ 姫宮美和 ” なんだって、何度も思うことが出来るから。
それが当たり前ってことが、心から嬉しいよ」