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アンケートから生まれた Love story
第4章 マドンナ
「ヒメ? スマホ落ちたよ?」
「……」
「もー、電話切れちゃったんじゃない……
って、あ、ヒカルちゃんだ」
「……」
「ヒカルちゃんー、元気だよ。
今週末楽しみだね♡……って、ごめんね。
なんかヒメ動かなくなっちゃって……うん、よく分からない」
強制終了したせいで、ヒカルは美和の携帯に電話を掛けたらしい。
美和が話しながらリビングへ歩いていくと同時に
もう1人のあいつから着信が入った。
・・・鬼電の理由、今判明。
「……はい」
『ヒメ。通話中だったってことは聞いたか』
「……はい」
『シェリーが生きてた』
そりゃ生きてるだろうとも。
電話の向こうの黒髪も相当動揺している。
『今仕事中?』
「いや、家」
『・・・じゃあ無理だな。
詳しいことは後で話すけど、とにかく今は待機でいいから』
「……!」
『 “ 指名 ” されたのは俺の後輩。
だからきっとうまくやるし、任せていいはず』
「~~!」
『……きっと、ネ』