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アンケートから生まれた Love story
第4章 マドンナ
きっと、ね♡ 〜〜じゃねぇんだよ!!
「おい蓮!」
クッションから上体を起こして、スマホを強く耳に当てなおす。
「状況が飲み込めねぇけどな、お前分かってんのか?
相手はあのシェリーだぜ?」
『……あぁ』
「指名じゃなくて ‟ 使命 ” だろうが!」
つーかそもそもシメイってなにって話だけど。
そのうまくやる後輩って奴はどっから出てきたんだ?
大学の学部? 元水泳部?
今の商社の部下?
誰か知らねぇけど、任せるとか大丈夫なわけ!?
「言うまでもねぇが、俺とお前がずっとずーっとずーーーっっと封印してきたことだ。
当時失踪中の夏輝どころかユーリにも……そうだあいつらにだってバレてねぇ」
『……』
「慎重かつ冷静にやらなきゃなんねーってちゃんと…」
『分かってるよ、うるっせぇな』
「~~!!」
『ちょっと落ち着け。
お前の焦りがこっちまで伝染してきてマジでイラつく』
……普段こいつはマジとかイラつくなんて言わない。
蓮の口調が悪くなる時は、本音の時。
つまり落ち着いていられる状況じゃない。
手汗、やべぇ・・・