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アンケートから生まれた Love story
第5章 スコール
私にとって、私を導く人生の教祖はただ1人だけど
有難く助言を受けて、ペコリと頭を下げた。
……すると
『── シェリー』
彼が突然私の名前を呼んだ。
『あの時は、ごめん』
「……!」
『あんたに助けてもらえなかったら、俺とあいつは死んでた』
「……へっ?」
『正直忘れていたことも含めて、謝る。
とにかくシェリーが幸せであることを祈ってるから』
余韻たっぷりのドラマティックな言葉で、内線は切れた。
・・・死んでた?
忘れてた?
‟ この先、シェリーに困ったことが起きたら
地球の裏側に居たとしても、助けに行くって約束するよ "
「……まさかね」
首を小さく振って、受話器を置いた。
風の噂で1人は海外勤務、もう1人は広告系の企業に就職したと聞いている。
芸能界に入ったなんて噂もあった。
‟ あれ以来 ” まったく関わりのなかった私の耳にも届くくらい
彼らとその仲間達は、大学で超有名人物だったのだ。
こんな近い場所に居るわけが無い。