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アンケートから生まれた Love story
第5章 スコール
……どうしよう、なんか泣きそう。
心臓がバクバクして、体が動かない。
本当に来てくれるなんて……
「俺、午後の3時って言わなかったか?」
立ったまま周りを見渡して、彼が口を開いた。
ハッとして我に返る。
「はい、3時です。時間ぴったり」
「そうじゃなくて、あんたが。何時に来た?」
「え!? あ、あの…今来たばかり…」
「いいから。何時から待ってたの」
じっと見下ろされる視線。
目が逸らせない。
見られてるだけなのに、ゾクリと刺激が走る。
「……1時、です」
「だよな、絶対そうだと思った」
「えっ!?」
「流石に2時間も前じゃねぇけど。
俺も少し早く来て、離れた位置から観察してた」
~~な、なんと!
全然気付かなかったわ!
なんだか軽くパニックで目が回りそう……!
「大成功っていうプラカードが出てくるんじゃねぇかと思ってたけど。
なんだ、ちゃんと本気だったんだんだ」
「……!」
「居ねぇと思ったから、安心した」