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アンケートから生まれた Love story
第2章 漫画みたいな終わり方・始まり方

「……!」
見つめていた横顔が少し動いた、と同時に
視線を上げた彼の顔が右側に向けられた。
回りくどい説明の仕方をしたけど
つまり今、私と彼の視線がバチッと合ったのだ。
「あ、ごめんなさい」
ここは素直に謝罪の言葉を口にする。
「初対面なのに、こんな近い位置から横顔を見られるなんて不快ですよね」
「………」
「私の脳がちゃんと『視線を逸らせ』と信号を出しているのですが
指令を上回る美しさでしたので、つい」
相手の心境を予測して、自らの状況を伝えて
だけどどうしたって私の話し方は独特感が出てしまうらしい。
……独特すぎたみたいで
彼は何も言わない。
「「………」」
うん、そうよね。
朝っぱらから怪しい女に絡まれたわけだから、フリーズするご心境もお察しできます。
だけど
視線を外さない彼と、このまま顔のお見合いをし続けても仕方ない。
「そういうわけで、失礼しました…」
「 “ 羨ましい ” ?」

