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アンケートから生まれた Love story
第5章 スコール
「……ごめ、なさい」
両手を胸の前にあてて、ぎゅっと抑える。
「ごめんなさい」
「………」
「迷惑かけて、本当に……」
土下座して陳謝の気持ちを伝えたいけど
私が動くと、彼が屋根のある場所から飛び出てしまう。
「突然恥ずかしくなってしまって。
偶然出会っただけのあなたを、巻き込むなんてどうかしてました。
忘れてください」
「……あのな…」
「大丈夫です、もういいんです」
「よくねぇだろ。
こんな中途半端で、俺はまだ何も理解してない」
「じ、自分で調べてみます。
さっき教えてもらった通り、履歴を辿って…」
「いいから、ちょっと落ち着け」
……落ち着いてるはずだけど
見透かされてしまいそうで、目を合わせられない。
もういいって言ったのだから、気にしなくていいのに。
これ以上こんな女の為に時間を使う必要なんて……
「……!」
……あ…
そういえば……
‟ 俺も途中まではそのつもりだったんだけど。
突然状況が変わっちまって、選択肢が消えた ”
‟ 本当は月曜日中になんとかしろって言われたし "