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飛べないあの子
第5章 EpisodeⅤ
凛はポツリと呟いた。
嬉しさと羨ましさが混ざった、複雑な気持ちだった。
「え?」
「・・・・・・私はペンギンなんだって」
「ペンギン?」
急に何の話だと慧が訝しんでいるのが伝わる。
「俺、ペンギン好きだけど」
「どんなところが?」
「あいつら海の中でとんでもなく素早い動きするじゃん。俺、泳ぐのそんなに得意じゃないから憧れる」
凛は驚いて首を捻って慧を見上げた。
「憧れる?西辻くんも憧れることとかあるの?」
「はは。そりゃあるよ。」
凛は憑き物が落ちたような気分になって、慧を見つめた。
それぞれの良いところを見たら良いんじゃないのと言われているような気がした。
「そっかぁ・・・・・・」
「凛がペンギンなら、俺もペンギンがいい」
「え?」
「ペンギンて一夫一婦制で一生添い遂げるんでしょ?」
「・・・・・・・なるほど」
突いてほしくないようなところを突かれて、凛は目を泳がせた。
慧が苦笑して凛の頬にキスした。
「まあ、まずは凛に誉めてもらえるような人間にならないとな」
「もうなってるよ。尊敬してる」
凛は真剣な顔で言った。
慧が嬉しそうな恥ずかしそうな可愛らしい笑顔を浮かべた。
「それさぁ、場合によっては‘愛してる‘と同義語だと思うんだよね」
そう言うと、慧は凛に深くキスした。
トレーナーの上からノーブラの胸をやんわりと揉む。
心も身体も愛したいという慧の気持ちが伝わってくる。
(私も・・・・・・この人に認めてもらえるような人間になりたい・・・・・・)
好きという感情だけではない、人として認めあえるようになりたいと思った。
慧が凛の服を脱がせる。素肌の感触を味わうように、ゆっくり指を滑らせる。
受験が終わったら、水族館にペンギンを見に行こう。
そうだね・・・・・・。
会話はそこで止まって、あとは二人の艶めかしい吐息が続く。
新年を迎えたというだけではない、何か新しいことが始まろうとする時のわくわくした気持ちで、凛の胸は満たされていた。
慧の夢、二人の恋、そして未来の自分・・・・・・。
宝物のように輝いてみえるそれらをしっかりと掴むように、凛は慧の身体をきゅ・・・・・と抱きしめたのだった。
本編 終わり
嬉しさと羨ましさが混ざった、複雑な気持ちだった。
「え?」
「・・・・・・私はペンギンなんだって」
「ペンギン?」
急に何の話だと慧が訝しんでいるのが伝わる。
「俺、ペンギン好きだけど」
「どんなところが?」
「あいつら海の中でとんでもなく素早い動きするじゃん。俺、泳ぐのそんなに得意じゃないから憧れる」
凛は驚いて首を捻って慧を見上げた。
「憧れる?西辻くんも憧れることとかあるの?」
「はは。そりゃあるよ。」
凛は憑き物が落ちたような気分になって、慧を見つめた。
それぞれの良いところを見たら良いんじゃないのと言われているような気がした。
「そっかぁ・・・・・・」
「凛がペンギンなら、俺もペンギンがいい」
「え?」
「ペンギンて一夫一婦制で一生添い遂げるんでしょ?」
「・・・・・・・なるほど」
突いてほしくないようなところを突かれて、凛は目を泳がせた。
慧が苦笑して凛の頬にキスした。
「まあ、まずは凛に誉めてもらえるような人間にならないとな」
「もうなってるよ。尊敬してる」
凛は真剣な顔で言った。
慧が嬉しそうな恥ずかしそうな可愛らしい笑顔を浮かべた。
「それさぁ、場合によっては‘愛してる‘と同義語だと思うんだよね」
そう言うと、慧は凛に深くキスした。
トレーナーの上からノーブラの胸をやんわりと揉む。
心も身体も愛したいという慧の気持ちが伝わってくる。
(私も・・・・・・この人に認めてもらえるような人間になりたい・・・・・・)
好きという感情だけではない、人として認めあえるようになりたいと思った。
慧が凛の服を脱がせる。素肌の感触を味わうように、ゆっくり指を滑らせる。
受験が終わったら、水族館にペンギンを見に行こう。
そうだね・・・・・・。
会話はそこで止まって、あとは二人の艶めかしい吐息が続く。
新年を迎えたというだけではない、何か新しいことが始まろうとする時のわくわくした気持ちで、凛の胸は満たされていた。
慧の夢、二人の恋、そして未来の自分・・・・・・。
宝物のように輝いてみえるそれらをしっかりと掴むように、凛は慧の身体をきゅ・・・・・と抱きしめたのだった。
本編 終わり

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