この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
飛べないあの子
第4章 刻まれるキス
慧は凛とおでこをくっつけながら囁くように言った。

「ちょっと冷たすぎる。傷つくよ」
「だって・・・・・・。西辻くんの顔見ると・・・・・・あの時のこと思い出しちゃって・・・・・」
「あの時って、上野のこと?」
「うん・・・・・・」
「ムラムラする?」
「・・・・・・・。そうじゃなくて・・・・・・」

凛はしばらく考えたあと、目を伏せて言った。

「ううん、そうなのかも・・・・・・」

想像と違った返答に理性が飛びそうになる。必死で踏みとどまった。

「私、西辻くんみたいに丁度よく距離取れるほど器用じゃないから・・・・・」

凛は凛で、自分の気持ちを抑えるのに一生懸命だと知って、頬が緩む。
凛がチラと慧の目をみた。
すぐにムっとして慧の口を両手で塞いだ。ニヤけていたのがバレてしまった。

「もうしない!」

慧は笑って凛の手首を掴んで口から離した。

「ごめん。嬉しくて」

凛の手の平にキスする。凛の体がピクリと反応する。

「わかった。じゃあ、仕事帰りにキスしに来てよ。そしたら仕事中の冷たさも耐えられる」
「そんな・・・・・仕事終わりに軽く一杯的に言われても・・・・・・」
「来て」
「・・・・・わかった・・・・・・」

凛の下唇を軽く甘噛みする。

凛の細い指が慧の頬を抑えて、慧が深くキスしようとするのを制止する。
これだけは言わせてといった風だった。



/72ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ