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飛べないあの子
第4章 刻まれるキス
慧は凛とおでこをくっつけながら囁くように言った。
「ちょっと冷たすぎる。傷つくよ」
「だって・・・・・・。西辻くんの顔見ると・・・・・・あの時のこと思い出しちゃって・・・・・」
「あの時って、上野のこと?」
「うん・・・・・・」
「ムラムラする?」
「・・・・・・・。そうじゃなくて・・・・・・」
凛はしばらく考えたあと、目を伏せて言った。
「ううん、そうなのかも・・・・・・」
想像と違った返答に理性が飛びそうになる。必死で踏みとどまった。
「私、西辻くんみたいに丁度よく距離取れるほど器用じゃないから・・・・・」
凛は凛で、自分の気持ちを抑えるのに一生懸命だと知って、頬が緩む。
凛がチラと慧の目をみた。
すぐにムっとして慧の口を両手で塞いだ。ニヤけていたのがバレてしまった。
「もうしない!」
慧は笑って凛の手首を掴んで口から離した。
「ごめん。嬉しくて」
凛の手の平にキスする。凛の体がピクリと反応する。
「わかった。じゃあ、仕事帰りにキスしに来てよ。そしたら仕事中の冷たさも耐えられる」
「そんな・・・・・仕事終わりに軽く一杯的に言われても・・・・・・」
「来て」
「・・・・・わかった・・・・・・」
凛の下唇を軽く甘噛みする。
凛の細い指が慧の頬を抑えて、慧が深くキスしようとするのを制止する。
これだけは言わせてといった風だった。
「ちょっと冷たすぎる。傷つくよ」
「だって・・・・・・。西辻くんの顔見ると・・・・・・あの時のこと思い出しちゃって・・・・・」
「あの時って、上野のこと?」
「うん・・・・・・」
「ムラムラする?」
「・・・・・・・。そうじゃなくて・・・・・・」
凛はしばらく考えたあと、目を伏せて言った。
「ううん、そうなのかも・・・・・・」
想像と違った返答に理性が飛びそうになる。必死で踏みとどまった。
「私、西辻くんみたいに丁度よく距離取れるほど器用じゃないから・・・・・」
凛は凛で、自分の気持ちを抑えるのに一生懸命だと知って、頬が緩む。
凛がチラと慧の目をみた。
すぐにムっとして慧の口を両手で塞いだ。ニヤけていたのがバレてしまった。
「もうしない!」
慧は笑って凛の手首を掴んで口から離した。
「ごめん。嬉しくて」
凛の手の平にキスする。凛の体がピクリと反応する。
「わかった。じゃあ、仕事帰りにキスしに来てよ。そしたら仕事中の冷たさも耐えられる」
「そんな・・・・・仕事終わりに軽く一杯的に言われても・・・・・・」
「来て」
「・・・・・わかった・・・・・・」
凛の下唇を軽く甘噛みする。
凛の細い指が慧の頬を抑えて、慧が深くキスしようとするのを制止する。
これだけは言わせてといった風だった。